MENU

野村研究室

指導教員

助教 野村 政宗(教員室:電気電子情報棟1F)

研究場所

電気電子情報棟1F 電気応用実験室

キーワード

計算科学、環境電磁気学、解剖学的数値人体モデル、C言語、並列計算

研究室の紹介

上図:解剖学的数値人体モデル 下図:ライブハウスモデルにおける音響解析

研究内容

野村研究室では、主に、電磁界環境に人体が曝露された場合を想定した数値解析の高精度化・高速化に関する研究を行っています。本研究で用いる解剖学的数値人体モデルは1辺2㎜のボクセルで人体を近似しており、その大規模で、複雑な構造から、数値解析には計算時間がかかります。また、ボクセルで近似するため皮膚や骨などの境界は階段状で近似される精度誤差を持ちます。これらの諸問題を解決するため本研究では様々な手法を応用して、計算時間短縮・精度改善を行います。
もちろん、本研究室では、電磁界だけでなく、構造・音響等に関した数値解析に関する研究も行っており、分野に囚われず幅広い視点で研究を行っています。

図:Tomahawk(宮崎大学)25台のPCを繋げて大容量高速並列計算を行う KOMACHI Ver.0構築中(秋田高専)4台のPCを繋げて大容量高速並列計算を行う

研究室の様子

卒業研究、特別研究テーマ

  • 卒研 ラプラシアスムージングによる要素収縮の改善の研究
  • 卒研 数値人体モデルを用いた接触電流密度解析における各線形代数ソルバの性能評価
  • 卒研 UG4とADVENTUREにおける数値人体モデルを用いた接触電流解析の性能評価
  • 卒研 5G環境下における高周波電磁界解析
  • 卒研 ライブハウスをモデルにした大規模音響解析
  • 特研 電気・熱・構造による連成感電解析

指導教員から

写真:野村先生

私の専門分野は、計算科学、環境電磁気学であり、主に、人体が電気・磁気的環境下に曝された場合における数値解析の高精度化・高速化に関する研究を行っています。高精度化については、マーチングキューブ法やLSスムージング、高速化に関しては前処理、幾何マルチグリッド法など既存の手法を応用して、アルゴリズムの構築を行います。本研究に主に必要なプログラミング言語はC言語、C++言語などですが、本研究でしっかりと指導を行っていくので初心者でも大歓迎です。本研究を通して、数字が織りなす物理現象の美しい世界を楽しんでいきましょう!!

野村 政宗Nomura Masamune

電気・電子・情報系
情報・通信ネットワークコース
助教・博士(工学)

授業担当科目

情報ネットワーク概論、情報理論特論、離散数学基礎、システム情報工学

所属学会・協会

電子情報通信学会、日本シミュレーション学会

専門分野とこれまでの研究

計算科学を専門としており、主に数値人体モデルを用いた電磁界解析における数値解析手法の高速化と高精度化の研究を行ってきました。高精度化に関しては、ボクセルで構築される数値人体モデルの異材境界角点のメッシュスムージング、高速化については、数百並列の大規模計算機環境下での電磁界解析及び、線形代数ソルバの高並列化、収束性改善などを行ってきました。
これからは、5G環境下を想定した数値人体モデルを用いたミリ波帯域における高周波電磁界解析、また、高電圧による「電気」-「熱」-「構造」の感電連成解析手法の確立に関する研究を行い、社会的に要求される、5G・高電圧下における人体影響評価の一助になればと考えております。

現在の研究テーマ

1. 数値人体モデルを用いた5G環境下における大規模高周波電磁界解析手法の確立
2. 数値人体モデルを用いた「電気」-「熱」-「構造」感電連成解析手法の確立
3. 機械学習を用いたラプラシアスムージングによる要素収縮の改善の研究

©独立行政法人 国立高等専門学校機構 秋田工業高等専門学校
ページのトップへ戻る