皆さんは「モータで駆動する機械」と言われて何を想像しますか? 電車、扇風機なんかがパッと出てきそうですが、実は冷蔵庫やエアコン、大量生産を支える工場のベルトコンベアやロボットアームもモータによる駆動です。 つまり今日、モータは生活に必要不可欠であり、あらゆる用途で多くのモータが動いています。 ただ、実際使ってみると「もっと消費電力を抑えたい」「もっと速く動かしたい」「静かに動かしたい」という不満が出る訳ですが、モータをハードウェア的に改良するのはコストが高く大変です。そこで制御工学の出番です。 「制御対象を数式で表現して、実現したい動きに必要な入力を求める」ことで、ソフトウェア的に改良します。 そのためには機械・回路の特性をしっかり理解しないといけませんが、多くの学びがあるのは間違いないです。
〇本研究室で扱う主な制御対象:カーエアコン用圧縮機モータ、工業向け高効率汎用モータ、産業用ロボット、etc.
〇主な技術:電圧積分制御、ベクトル制御、直接トルク制御、外乱オブザーバ、バイラテラル制御、etc.
小林研究室では「動きを制御する」研究をしています。制御対象は下層の電力変換装置から上層の産業用ロボットアームまで扱います。そのため、専門は制御工学ですが、機械・回路と制御アルゴリズムを実装するプログラミングまで、幅広い知識が必要となります。しかし全てをまとめて考えるのは複雑なので、要素ごとにシミュレーションによる検証と実験により有効性を確かめます。自分の思い通りに実機が動いたときの感動はひとしおです。自分の制御でモータを使ったアプリケーションを動かしてみたい学生は是非見学に来てください。