生体信号にはヒトの状態や意図等、非常に多くの有用な情報が含まれていると考えられていますが、雑音が多量に含まれている等取り扱いが難しく、未だに十全に活用することはできていません。本研究室では、
① 生体信号から有用な情報を取り出す方法
② 取り出した情報を活用した新しいアプリケーション
の2本立てで研究を行っていきます。
研究では、データ収集、解析手法の勉強、データ解析のためのプログラミング(python等) 等を行うことになります。
佐藤研究室
指導教員講師 佐藤 貴紀(教員居室:電気・電子・情報系棟2階)
研究場所電気・電子・情報系棟1階 機械学習実験室
キーワード生体信号、信号処理、多変量解析、パターン認識、人工知能
研究室の紹介
研究内容
研究室の様子
定期的に打ち合わせを行い、研究の進捗状況および問題点について話し合います。また、研究のために必要な新しい知識についても適宜勉強する必要があります。そのため、授業時間以外にも自主的に研究を進める必要があります。
研究テーマは個人ごとに異なりますが、解析手法など共通する部分は多々あります。また、視点を変えることによって新しい気付きが得られることもあるため、学生同士の積極的な協力・議論を推奨します。
卒業研究、特別研究テーマ
- 卒研 機能的近赤外分光法における生理的ノイズおよび計測ノイズの除去手法に関する研究
- 卒研 生体信号からヒトの意図を推定するためのパターン認識手法に関する研究
指導教員から
佐藤 貴紀SATO Takanori
電気・電子・情報系
情報・通信ネットワークコース
助教・博士(工学)
授業担当科目
数学ⅠB 数学ⅡA 応用数学Ⅰ
所属学会・協会
専門分野とこれまでの研究
脳神経工学を専門としており、ヒトの脳や身体から計測される様々な生体信号を医療や工学で利用するための解析手法やアプリケーションについて研究を行っております。これまでは特に機能的近赤外分光法と呼ばれる脳内の血中ヘモグロビン濃度を計測可能な装置を対象として、より高精度な脳活動推定手法や、ブレイン・コンピュータ・インターフェースのためのパターン認識手法について研究してきました。
現在の研究テーマ
1. 機能的近赤外分光法における生理的ノイズおよび計測ノイズの除去手法
2. 生体信号からヒトの意図を推定するためのパターン認識手法
私の専門分野は脳神経工学とコンピュータサイエンスです。ヒトから計測可能な様々な信号 (脳信号、心拍、視線、モーションキャプチャ等) を利用するための解析手法やアプリケーションについて研究を行っています。生体信号は非常に雑音が多い上に再現性が低く、目的に応じて最適な解析方法が異なるなど取り扱いの難しい信号ですが、まだまだ研究途上の分野のためアイデア次第で面白いことのできる余地が大いにあります。ヒトにかかわる研究や信号処理に興味のある学生は遠慮なく質問に来てください。